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Gretsch(グレッチ) DuoJet を超えた改造! (後編) Gretsch Electromatic 5238 [ギター]

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(前編)を読んでないと、この(後編)はよくわからないと思います。
カスタマイズの仕様は(前編)を読んでくださいね。

本体価格、カスタマイズ料金の総額が、たったの「38,415円」で出来た、サウンドと実用性で「DuoJet 」を超えたElectromaticです。

興味のある方だけ読んで下さいね。スゴク長いので。

グレッチのデュオジェットの購入を検討されている方や、エレクトロマチックをお持ちの方には参考になると思います。

(前編)に記述した《改良が行われたこの「Electromatic 5238」は、結果的に本家である「DuoJet」を、「サウンド」と「チューニングの安定性」、それに加えて「弾きやすさ」という、重要なポイントでは超えました。 》
という話の続きです。

まず、DuoJetを絶対に越えられない点を書いておきます。

「Electromaticである」という点と、「仮に全塗装からやり直しても、DuoJet とはセットネックの仕込みの高低自体違うので、初めから作り直すのに近いくらいじゃないとDuoJet には化けられない。」という点です。

だから「Gretsch Electromatic」というブランドであるという時点でアウトな方には、この記事はお役に立てないです。
「中国製」というだけでアウトな方にもお役に立てない。

実はボクも、純正のままの「Electromatic 5238(ProJetシリーズ)」だったら、全くグレッチの音では無いので「ナシ」なんです。
(この点は一番最後に書きます。)


では、「グレッチの伝統」では無く、「実用」の点で、DuoJetよりElectromatic ProJetの方が、「元々優れている」点を書きますね。

1.チューニングもオクターブも、DuoJetより狂いにくいです。ブリッジ固定ですからね。

DuoJet に限らず、Gretschは木の台座に乗った固定されていないブリッジなので、「それが伝統でありグレッチだ」とボクも思うのですが、各エレキギターブランド中、とにかく最もチューニングが狂いやすいギターだと思います。

2.とにかくレスポール並みに弦高を低く出来ます。だからDuoJetより弾きやすいです。

上記1.に関連するのですが、細かい説明は省いて、Gretsch自体弦高をあまり下げられないという「欠点」があるんです。
弦高が高くて平気な方には関係ないですけど、弦高が低い方が普通は弾きやすいですよね。

だから、「弾きやすさ」と、「チューニングの安定性」という点では、実用上初めから、DuoJetよりElectromatic ProJetの方が「上」なんですよ。

そして、この記事の5238は、チューナーをスパーゼルにしているので、さらに安定したチューニングと弦交換のしやすさも持っています。


で、一番大事な「サウンド」の面です。

と、その前に、「ギターの音の2大要素は木とピックアップ。」という事を念頭に置いていてくださいね。
(パーツとか細かい事はナシで…。)

音に影響が大きいのは、確かにピックアップですよね。
でも、大事なのはボディとネックの「木」の方です。

だって、ピックアップは後からでも取り替えられますからね。


そこまで前置きしておいて、

元々「Electromatic ProJet は、DuoJet と変わらないサウンドになる素質を持っている。」という事を書きますね。

1.ボディとネックの木材が、元々DuoJetと同じ構成です。
(注意なのですが、最近出た、「ブラックトップフィルタートロン」ピックアップが付いたモデルは駄目です。そもそも木材が違います。また「ブラックトップフィルタートロン」は、名称は似ているけど「フィルタートロン」の音とは違います。だからグレッチの音という感じがしません。)

2.「DuoJetとフレットボードは違うし、ボディのピース数も多いし、同じ木材でもDuoJetより良くない木を使っている。」という方がおられると思います。
そうなんですが、正直「その点は殆ど関係ない」と思います。

「その点は殆ど関係ない」。。。ココ、重要です。


基本的な事で、グレッチのホローボディのモノはモチロン、Jetシリーズの方もソリッドボディに見えても実はセミホローボディです。
空洞部があるのです。

「木」の良し悪しよりもはるかに、「ホローボディである」という事の方が、音に対する影響は大きい。
Gretschであれ、Gretsch electromaticであれ、初めから、他のエレキギターに比べて「木」の良し悪しの差は少ないんです。

木材が違ったら、それはモチロン関係あります。
でも同じ「メイプルトップ」「マホガニーボディ」「マホガニーネック」ですからね。

(もう一回注意ですよ。最近出た「ブラックトップフィルタートロン」ピックアップが付いたモデルはバスウッドなので違いますよ。さっきも書いたけど、ピックアップも名称は似ているけど「フィルタートロン」の音とは違います。)


同じ木材構成でホローボディという事は、物理的に考えても木の体積がソリッドボディーより少ないのだし、他のエレキギターに比べて個体差が少ない。

DuoJet とElectromatic ProJet の差自体も少ない。

他のエレキギターに比べて、サウンド面において、木材の影響よりもピックアップの影響が「より大きい」と云えます。


どのElectromaticでも、ピックアップを上位機種と同じにすれば、音は殆ど違いが無くなると思いますよ。
多分。いやホントに多分なんですけど。

ボディの木の影響は、他のソリッドギターに比べて少ないのは間違いないです。

(ザグリの加工とか、ピックアップの取り付け位置、高さは大事。ココをいい加減にすると台無しになってしまう。上手なプロの方にやってもらいましょう。)


で、このFilter’ Tron ピックアップを取り付けた「Electromatic 5238」は、サウンドの面でも、同じFilter’ Tron のDuoJet を超えちゃいました。

比べたんです。プロ3人と。
(ギタリストが1人、職人さんが2人。うち1人はかなり有名なリペアマン。)


「何故「デュオジェットを超えた」と云えるのか、それは後編に書きます。」
と前編で豪語しちゃったけど、実は「まぐれ」かも知れない。

スミマセン。もったいぶっちゃって。
ボクのレベルじゃわからないんです。

多分職人さんの領域。

「ザグリ加工と、ピックアップの取り付けが余程良かった。」
「絶妙なピックアップのポジショニングだった。」

それが「デュオジェットを超えた」理由だと思います。
ボールピースの調整をしたぐらいでは、ここまで良い音にはなりません。それは絶対。

ナットを換えたらもっと良くなるでしょうね。

皆さんもやってみて。

本体やピックアップを中古で集めたら、相当低価格でデュオジェットと同等にはなります。
上手にピックアップを付けたら、ボクのと同様、超えちゃうと思います。


見た目はお好みで。
(コレの見た目のカスタマイズは前編に載せてます。)

ボクはこのJETシリーズのギターサイズならば、DuoJet に付いてるエンドピンまで届くビグスビーよりも、Electromatic ProJet に付いてるこの「B50」ビグスビーの方が見た目はまとまってて好き。


追伸

純正仕様のElectromatic ProJetシリーズ。
決して悪いギターじゃないです。むしろ他社に比べてお買い得な気がする。
中国製だからって、別に悪くないです。

ただ「Gretsch」の音じゃないだけ。
残念ながら、本当に「Gretsch」の音じゃない。

Gretschの音を求めないなら、汎用的ロック全般には「純正仕様のElectromatic ProJet」の方が向いていると思うくらい。
悪いギターじゃないです。

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